ドメインの価値は?
IPアドレスの可読性性を高め、読みやすいように文字列に変換しただけのはずであるドメインにも、実は物凄い価値を秘めていることがあります。
サークルKサンクスのドメインが6,000万円
2019年に、ファミリーマートに吸収合併され、サークルKサンクスの店名が消えたことを受け、サークルケー時代に使用していたドメイン「circleksunkus.jp」がオークションサイトに出品され、6,000万300円で落札され、ニュースになりました。
この文字列が、6,000万円です。都内で新築の1軒屋やマンションさえ買えてしまう値段です。
ちなみに、新規で取得した場合、Pure Domain であれば、2,980円で取得できます。
そのほかドメインの売買に関するニュース
2014年にGMO株式会社が「z.com」を8億円で取得しています。
また世界最大級のレジストラのGoDaddyのブログ記事によると、
- CarInsurance.com — $49.7 million
- Insurance.com — $35.6 million
- VacationRentals.com — $35 million
- PrivateJet.com — $30.18 million
- Voice.com — $30 million
- Internet.com — $18 million
- 360.com — $17 million
- Insure.com — $16 million
- Fund.com — £9.99 million
- Sex.com — $14 million*
上記のように紹介されています。1位は「carinsurance.com」で、約5,367,600,000円(1$ = 108円換算)、つまり約53億円の価値があると言われています。car(自動車)insurance(保険)の文字列です。「sex.com」でさえ、1,400万ドル(約15億円)くらいの価値があると試算されています。
君の名は?
わたし原の名前の文字列で調べてみると、
- hara.com
- more than $25,000 USD
- hara.net
- $3,487 USD
- hara.org
- $4,121 USD
- hara.info
- $776 USD
- hara.jp
- $252 USD
GoDaddy Domain Name Value & Appraisal
と、「hara.com」で25,000ドル以上の価値、つまり270万円以上の価値があると試算しています。
GoDaddy基準と他サイトの基準
すべて、GoDaddyというサイト基準によるドメインの価値を紹介してきましたが、上記以外にもドメインの価値の測るサイトもあります。
その中でも有名なサイトに、「EstiBot.com」があります。
EstiBotでは、「hara.com」は、$24,000 USD と紹介されています。
hara.com だけでなく、1単語、2単語で完結する短い文字列のドメインは、オークションサイトなどでも高額で取引される傾向があります。
興味があれば、
EstiBot.com ※英語のサイトです
で調べてみてください。
高額になる背景
ドメインオークションのサイトでは、高額なドメインが日々売買されています。100万円単位の売買は珍しくありません。弊社でさえも取り扱ったこともあります。
リアル世界において実物としてドメイン事態が存在しないため、慣れていない人や興味が無いには「何故そんなに高いの?」の思っても致し方ありません。しかし、インターネットの世界において、ドメインがもたらす効果を見れば、この文字列に価値が生まれた背景が見えてきます。
ドメインとビジネスの高い親和性
高額で取引されるドメインが持つ最大のメリットは、その文字列がビジネスに直結する観点です。世界1高額のドメインとみなされる、CarInsurance.com の例をみれば、このドメインは車の保険に関するサイトであると、一目瞭然です。
URLの文字列を見るだけで、サイトの内容を連想させることができる、ただそれだけのメリットだけでこれだけの価値を生み出します。
ブランド力
たとえば、「google.com」や「apple.com」のように世界的にも有名な企業となると、その文字列に大きな価値が生み出されます。
それ以外にも世界的に大ヒットとなった商品名も同様に高い価値となります。
GoDaddyのサイトによれば、「playstation.com」は、$25,000 USD以上と試算されます。世界一多く生産された普通乗用車のカローラの文字列「corolla.com」は $16,925 USD と試算されています。しかし、カローラ2の「corolla2.com」は $1,098 USD となり、「2」がついただけで10分の1くらいの価値になってしまいます。
わかりやすさ
ブランド力以外にも、誰でも分かる単純な文字列も、高額なプレミアムドメインになります。
「online-shopping.com」は、$6,668 USD と試算されていますが、購入するとなると、100万円以上はかるくかかります。
また英語で1単語で成立するドメインの殆どは、プレミアムドメインとなっています。「cinema.com」、「sleep.com」「restaurant.com」などは、どれも$25,000 USD以上と試算されています。
ニーズがあるから
上記の背景の最たる理由として、その文字列にニーズがあるからドメインの価値が高くなるのです。東京オリンピックの「tokyo2020.com」は $9,704 USD と試算されているのに対して、すぐ隣県の埼玉県の「saitama2020.com」では、$250 USDと試算されています。
ニーズの違いによりドメインの価値も大きく異なってきます。
過去の使用履歴
またそのドメインが過去にどのように使用されていたかも、ドメインの価値を高めます。この場合、中古ドメインとなり純粋なドメインの価値以上の付加価値をもたらすことがあります。
上記で紹介している現在はFamilyMartに吸収合併されたサークルKサンクスが使用していた「circleksunkus.jp」の例だけでなく、オークションサイトでは100万円以上のプレミアムドメインが連日取引されています。
極端な例にはなりますが、circleksunkus.jpのドメインをセブンイレブンが使うことはありませんが、過去に正しく使用されたドメインがもたらす効果には、元々ついてたバックリンクの数や権威性などもあるため、SEO効果も期待できることもあります。
そうした背景もあってか、近年では、政府やNGO、大学や研究機関のサイトで使用されていたり、URL変更により不要となった旧サイトのドメインは、高額になる傾向となっています。
中でも、医療関係で使用されていた経歴のあるドメインは、高額で取引されています。
過去にECサイトとして使用されていた中古ドメインを利用して新規でECサイトを運営する場合と、新規で取得したドメインでサイトを立ち上げる場合とでは、Googleのインデックススピードやバックリンクなどの恩恵も相まって、早い段階で売上に結びつきやすくなることさえもあります。これは揺るぎない隠れたSEO効果となっています。
ドメイン売買について
以上のように、ドメインの価値について紹介してきました。例えドメインであっても、市場原理があるため、購入したい人と売りたい人の双方がいないと取引は成立しません。
ドメイン所有者と購入希望者間による、P2PやB2Bの個人間や企業間の直接的な取引だけなく、B2Cのようなオークションサイトだけでなく、サイト(企業)がブローカーとしてやり取りを担ってくれることもあります。
弊社もこのサービスを行っているため、もし希望とするドメインがありましたら、お問い合わせください。そのドメインにもし所有者がいる場合は、弊社のスタッフがお客様の変わりにやり取りをさせて頂きます。
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