中古ドメイン?意外と知らない中古ドメインの実情と隠されたSEO効果

中古ドメインって何?

中古ドメインとは、以前誰かが使用していた後に、サイトの閉鎖や引っ越しに伴い、使われなくなったドメインのことです。

新規でドメインを取得した場合でも、実は以前に誰かが取得して使用されていたドメインだったという可能もあります。特に汎用性のある単語の場合では、中古ドメインの可能性が高まります。

このページでは、中古ドメインについて詳しく説明していきます。

中古ドメインか新規ドメインか?

Pure Domain の機能の1つに、空きドメイン検索があります。

こちらの機能は、現在希望する文字列のドメインを取得可能かどうかを無料で調べることができます。取得できる場合、【カートに追加】という文字が表示され、そのまま取得できます。

中には以前に使用されていたドメイン(中古ドメイン)で前所有者が手放したドメインというケースも含まれます。希望する文字列が、必ずしも新規かどうかは
ツールを使って調べないと分かりません。

中古ドメインかどうかの調べ方

無料で使用できるツールの中で一番有名なサイトは、アメリカの非営利団体 Internet Archive (インターネットアーカイブ)が運営している Wayback Machine ではないでしょうか?

Wayback Machine

こちらのサイトで希望する文字列のドメインを入力して検索すると、過去の使用履歴が表示されます。

年数のところが空であれば、完全に新規のドメインとなります。

中古ドメインのメリット

中古ドメインには、新規で取得し誕生したできたてほやほやのドメインに無いいくつかのメリットが存在しています。現状ではSEO効果で少なからずの効果が存在するため、中古ドメインを利用するアフィリエイターも数多く存在しています。URLの文字列とサイトの中身が一致していなかったり、おかしな文字列を使用している場合の多くは中古ドメインを利用したサイトです。

スタートダッシュできる

サイトをWEB上にUPしても、新規ドメインを利用した場合では、Googleのクローラーが回ってくる頻度も不明であるため、サイトが検索エンジンによって認識され、検索順位に反映されるまでに時間を要します。

SNSや有料広告からの流入を望めるのであればそこまで大きな問題にはなりませんが、オーガニック検索からの流入が増えてくるまで時間がかかります。ターゲットワードが、競合が多いビッグワードとなると、更に時間がかかりますし、競合サイトに勝てない可能性すらあります。

しかし、中古ドメインの場合、過去のサイトの影響が多少なりとも発揮されるため、いきなり上位化されることさえあります。

被リンクを受け継げる

前所有者が運営していたサイトに、いろいろなところからリンクがあった場合、<a>タグが削除されない限り、過去のサイト被リンクをそのまま受け継げることができます。

アンカーテキストによるSEO効果

日本語のサイトの場合、多くはサイト名や単語によりリンクを付けています。

例えば、【ヤフオクドーム】もしくは【PayPayドーム】という単語に対してバックリンクが付いていた場合、リンク先のサイトでは、ヤフオクドームに関連したワードのサイトだと認識され、SEO効果が生まれてきます。しかし、リンク先が【新東京国立競技】だった場合、ヤフオクドームでは効果があっても、2020年の東京五輪の開会式会場にもなる新東京国立競技でのSEO効果は薄くなってしまいます。

しかし海外サイトでは、URLに対してリンクを付けることが多いため、誰かがドメイン名検索した時に、顕著にSEO効果を実感できるようになります。

そのため、新規で作成したドメインでは、被リンク(バックリンク)は0の状態からスタートしますが、中古ドメインの場合では、ドメインによっては非常に沢山の被リンクを継承したままサイトをスタートできます。これは良い高い検索順位で表示させるためには、極めて多大な効果が生み出されるのです。

だからこそ、アフィリエイターやアドセンスを利用して収益化を狙っている人の中には、中古ドメインを利用しているサイトが多くなったりしています。

怪しいバックリンクも引き継ぐ

しかし、こちらには後述で詳しく解説するデメリットも含まれます。中古ドメインがSPAMリンクを受けていた場合も、そまま引き継いでしまうデメリットも存在します。

ドメインの継続年数で価値が高まる

新規で誕生したドメインと、長年存続しているドメインとでは、SEO的な効果が異なります。長い年数を誇るドメインの方が優遇される傾向があります。

全てのドメインというわけではありませんが、例えば10年間使用されていたドメインと0年間のドメインとでは、会社の信用度や与信審査のように、長い方がSEO効果でプラス査定されるようです。

しかし、過去の利用実績も大きく影響します。不正な利用などのブラックな履歴があると、返ってマイナス効果となりえます。また真面目なサイトを作ろうとしても、過去の利用内容がアダルトサイトだった場合では、大きなマイナス面が発生するのも事実です。

過去の利用内容に応じてドメインへの信頼効果が発生する

みなさんは、2019年6月にサークルK・サンクスがFamilyMartに統廃合されたため、「circleksunkus.jp」のドメインがオークションサイトに出品され、6,000万300円で落札されたニュースを覚えていますでしょうか?

1つのドメインに、都内にマンションが買えるくらいの金額が動いたわけです。

サークルK・サンクスのドメインが高くなった背景に、ドメインの知名度や期待できるビジネス効果に大きな効果をもたらすことも影響しているのではないかと推測できます。

例えば、たくさんの会社からリンクが有ったことは用意に想像できます。またそのリンクの質も、一般人のブログよりは、大企業、公的機関、学術機関などからリンクがあると、そのサイトの信頼度(トラスト)や権威(オーソリティー)が高まり、サイトの信頼度という観点では、SEO効果が発揮されます。

信頼性の高い中古ドメインは効果絶大

以上のことから、中古ドメインを利用すると、多大な効果を得ることができるのです。そのため、ドメインのオークションサイトでは、過去の使用履歴がきちんと運営されていたドメインが出品されると、高額で落札されています。

なぜ高額になるのか?ひとえにSEO効果が高いからです。

中古ドメインのデメリットと注意事項

新規で購入したドメインが、中古であった場合、気をつけないといけない点があります。それは、スパムやハッキングされたサイトかどうかです。

購入した中古ドメインにスパムなどのペナルティーがついているかどうかを確認する方法は、GoogleのSearch Consoleに登録する他ありません。

悪質なスパマーがドメインを食い散らかす

インターネットを利用していると、きちんとサイトを運営している方もいれば、悪質なユーザーも数多く存在します。それも世界中にです。

自動で作成されたようなスパムサイトや、悪意のあるユーザーの攻撃により外部からハッキングされてしまい、改ざんされてしまったサイトなどが該当します。中には、キュレーションメディアサイトで話題になった、他者が書いた文章をコピーして作られたような低品質のサイトであることもあります。

悪質なアフィリエイターがドメインを食い散らかすケース

中には、悪質なアフィリエイターが目先の利益のために、他人の文章をコピーして作っただけのサイトが、googleにより低品質やスパムなどのペナルティーを受けて、解除することなくそのドメインを破棄することも多々あります。

ペナルティーを受けたとしても別のドメインにサイトごと引っ越し(載せ替え)てしまえば、過去のペナルティーの履歴を消して、検索順位の低下を受けることもなくリスタートできるためです。しかし、サイト自体に価値が無いため、結局はペナルティーの対象サイトとなることは変わりません。そうやってドメインをどんどん食い散らかすケースも一定数存在しています。

ペナルティーだったら

せっかく理想的な文字列のドメインがペナルティーを受けていたら、そのドメインを利用したサイト運営計画に大きな支障となりかねません。

運悪くペナルティー付きの中古ドメインを購入してしまっても、安心してください。解除することは可能です。この解除は、サイト運営中に受けてしまうペナルティーほど絶望的ではありません。何しろ我々はただ新規でドメインを購入しただけであって、何も悪いことをしようとは考えていないですし、健全で適切なサイト運営を目指しているからです。

再審査リクエストを送る

サーチコンソールから、再審査リクエストを送信すると解除することが可能となります。しかし、ドメインを購入し何もサイトが無い状態では、余程のことがない限り解除は難しいです。事実、何度か試しましたが、いずれも失敗に終わっています。

おすすめの方法は、とりあえずペナルティーを受けていても、予定していたサイトを完成させてしまいましょう。サイトが完成した段階で、改めて再審査リクエストを送信すると、高確率で解除できると思われます。

再審査リクエスト送信時の注意事項
具体的にいつ、どこで何をしたかを具体的に記述すること。
その際には、ドメイン購入時からペナルティーを受けていた経緯も説明しておくと、より精度が高くなると思われます。
中途半端なサイトでは、再審査リクエストも不受理となる。

私の実体験

またサイトの作り込みが甘いと、受理されません。私の過去の経験では、ワードプレスに無料のテンプレートを利用して、記事を1P2,000~2,500文字程度で3~4本作成した時は解除できました。しかし、別サイトでは、また別のテンプレートを利用して、1P500~1,000文字未満の日記風の記事を10本UPした段階で再審査リクエストをしましたが、こちらは解除できませんでした。デザイン的なものの作り込みが甘かったのもあるかもしれません。

ネットを探していて参考になる記事がありましたので、こちらも参考にしてみて下さい。
購入した中古ドメインがペナルティを受けていた!対応~解除までのまとめ

ペナルティーを解除する方法

購入したてのドメインが、ハッキングや被リンク(バックリンク)によるペナルティーだった場合、スパムなどよりは解除成功率は高いと思われます。完全に私自身の経験則とはなりますが、上記のように違反するような内容が一切なければ、安心して下記の対応をしてみてください。

ハッキングのセキュリティ問題

以前のサイトに掲示板やコメント欄のような誰でも簡単に投稿できる機能があると、そのクエリーが付いたページがハッキングされていることがあります。もしくは、外部からアタックされてページ自体がハッキングされることさえあります。

自分で作成したページであれば、該当ページを削除したりスパムコメントを投稿できないようにしたりなど自衛の手段もありますが、以前のオーナーの不備が残っているとどのように対処していいか不明なのも事実です。サイト自体既に無いわけなので。そのため、該当しているURLをGoogleのキャッシュ毎削除していく流れとなります。

ハッキングによるペナルティー解除
該当しているページのURLを確認
購入したてであれば、すでに消えているはずなので、念の為、Googleから該当しているページの削除依頼を申請する
ハッキングされているページが完全に存在しない状態にして、「審査をリクエスト」からメッセージを送信。その際にも、ドメインを購入したばかりということや審査に向けた具体的に対処した内容を記述すること。

被リンクの審査と解除

不自然なリンクによるペナルティーの場合、怪しいと思われるサイトからのリンクを否認して解除申請を行います。

極端な話、前所有者時代に付けられたバックリンクを全部否認してしまえば、解除できる可能性が高くなります。しかし、同時に付随していたSEO効果も弱くなるため、発リンクがあるサイトを1つずつ厳選しながらチェックしましょう。非常に手間な作業となりますが、ブラックSEOと呼ばれる対策していた前所有者をうらみなら確認していきましょう。

解除自体はできるため諦める必要はありません。

被リンクによるペナルティー解除
サーチコンソールのリンク欄からリンクを受けているURLを1つ1つずつ確認していきましょう。
不自然なリンクや怪しいサイトからのはGoogleの「リンク否認」のページから申請することができます。
※要Googleアカウント

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