Pure DomainでのWHOIS修正(名義変更)のやり方
新規でドメインを取得したり、他社から譲り受けた場合、新たなドメインの所有者となった方は、ドメインのWHOISを変更する必要があります。所有者の情報に沿った内容に修正しないといけません。
このページでは、Pure DomainでのWHOIS情報の修正や変更のやり方を解説してみたいと思います。
WHOISを変更する
WHOISを修正したり変更する際は、Pure Domainの管理画面にログインして管理画面から編集していきます。
登録者情報等を修正
WHOISには、登録者情報・管理担当者情報・経理担当者情報・技術担当者情報の4項目があり、これらの項目を修正します。
4項目全て同じ情報にすることが多く、Pure Domainでも「登録者情報」に設定した情報をワンクリックで他にコピーできます。
ユーザー情報を登録しているなら、「Whois基本情報から一括貼り付け」で情報を入力することなくワンクリックで貼り付けられます。
住所の注意事項
Pure Domain 内で住所を設定する際に、注意事項があります。
WHOISは世界共通の設定のため、住所は英語表記での登録が必須となっています。
具体的に東京タワーの住所を例に設定してみます。東京タワーの住所は、
〒105-0011 東京都港区芝公園4丁目2−8
です。こちらを英語表記にすると、
4-2-8 Shibakoen, Minato-ku, Tokyo-to 105-0011 Japan
となります。
東京タワーの住所で設定すると、上記の画像の様に登録する必要があります。
WHOISの場合、システム的な問題もあって、全角英数字は使用できません。全て半角で設定する必要があります。そのため、下記の場合はエラーとなって登録できません。
また住所が日本国内であるにも関わらず、『Street/町村』の欄が「数字だけ」「文字だけ」となると、上位レジストラ側でエラーとなることがあります。
そのため、下記の様な場合もエラーとなりますので、ご注意ください。番地を「-(ハイフン)」含めて半角数字で入力してください。
もしユーザープロフィールページの住所設定で、全角で登録していたり番地が入っていない方は、この際に修正しておくと、後々同様のエラーを回避できるようになります。
承認メールを受信
修正したWHOISを登録完了すると、登録者情報と管理担当者情報で設定したメールアドレス宛に、それぞれ1通ずつ計2通の承認メールが届きます。
Pure Domainのシステムから自動的に送信されます。差出人はtransfer@cm-tech.coです。
Pure Domainのメール本文は、前半は日本語で、後半は英語記載されたメールとなっています。
メール本文にあるURLをクリックすると、WHOISの修正内容の確認画面へ飛びます。
メールの振り分け設定によっては、迷惑メールフォルダに入っている可能性もありますので、WHOISを修正したのにも関わらずしばらく経ってもメールが届かないという方は、こちらも一緒に確認してみください。もし振り分けで拒否設定されている方は、cm-tech.co を受信許可して頂いた上で、WHOIS修正から改めて行ってください。
およそ10分ほどでWHOISの書き換えが反映される
受信した承認メールで、URLをクリックして承認が完了すると、承認完了を通知するメールが送信されます。レジストラ側の情報は、おおよそ15-20分程度でWHOISの書き換え及び修正が完了します。状況次第で早ければ10分程度、長くとも1時間はかからずに完了します。
システム的な話をすると、Pure Domainはお名前ドットコムのリセールパートナーであるため、上位レジストラのお名前ドットコムとなります。書き換えが完全に完了してから上位レジストラとデータを同期するため、Pure Domainに完全に反映されるまでは少しタイムラグが発生します。
上記の背景があるため、ユーザー管理画面で確認できる様になるまで時間がかかる場合もあります。
注意事項
登録者情報や管理担当者情報などを個別で管理する場合
登録者情報と管理担当者情報や経理担当者情報等を分ける場合、それぞれ異なる情報で入力することも可能です。
ただし注意すべきことは、WHOISの情報を書き換えたり修正する際に、登録者情報と管理担当者情報で登録されているメールアドレスに、承認確認のメールが1通ずつ届きます。例えばドメインを2社で管理・運営する際や、同じ会社・組織であっても異なる部署で設定する際など、登録してある両者宛にメールが届きます。
修正する際には、両者の確認と承認が必要となります。どちらか片方のみが承認するだけでは、修正は完了しません。もし片方のみや両者が承認しなければ、最大72時間後に自動的に拒否され、WHOISの書き換えや修正作業は完了されませんので、ご注意ください。
そのため、一人で管理するなら同一情報にしておくのが一般的となっています。
登録アドレスは捨てアドNG
WHOISで登録するメールアドレスに、捨てアドを使う方も見かけられます。これは絶対に止めてください。
多くの場合、レジストラアカウントを作る際にもこのアドレスを使用しますが、レジストラやイレギュラーな内容でレジストリ等の上位機関から連絡が届く際には、このアドレス宛にメールが送信されます。
捨てアドのため、頻繁にログインしていなかったりすると、連絡を見落としてしまい、思わぬ自体になる事もあります。
更新の連絡の見落とし
レジストラは登録されたドメインの更新期限が近くなると、定期的にユーザー宛にアナウンスのメールを送信して、期限切れによるドメインの失効を防ぐ配慮をしています。
しかし、捨てアドのためその連絡に気が付かずに、失効してしまうケースも多々あります。
特に危険なのが、レジストラからのイレギュラーな連絡を見落とすケースです。スパムメール送信などの不正利用やサイトの内容に関する削除依頼の連絡などが該当します。これらを見落としにより実質無視し続けていると、レジストラはそのドメインの利用制限をすることも可能です。気が付けば、ドメインが使用停止になっていたこともあるのです。
更に危険なのが、訴訟関連です。運営しているWEBサイトに関して、第三者が訴訟を含めた連絡をしてきた場合、すぐさま対応していれば大事にならずに済む案件も、連絡に気が付かず無視し続けたために裁判にまで発展することも起こり得ます。
そのため、WHOIS及びレジストラに登録するメールアドレスは、普段からよく使うアドレスに設定してください。きちんと受信できるのあれば、無料で取得できるGmailやyhaooメールなどでも問題ありません。
正しいWHOIS情報はドメイン登録者の義務
Pure Domain は【お名前.com】様のリセールパートナーサービスで運用しています。上位レジストラがお名前.comとなります。
ドメインの所有者・登録者には、正確な情報を登録することを義務付けられています。ネット上でも、「偽名で登録できる」とか、誤った情報が出回っています。はっきりと言いますが、これらは誤りであり、すべてのドメイン所有者は、正しい情報を登録する義務があり、嘘やデタラメの情報で登録する事は極めて危険であります。
嘘の情報が危険な理由
運用しているドメインに対して何かしらの問題が発生した場合、登録者情報が正しいものでないと本人確認ができません。例えば、問い合わせがあった場合、その人が登録者であるかどうか本人確認を行う場合、身分証の提出ができないためです。
例えば、悪意のある第三者がハッキング等でレジストラのログインアカウントを入手したとします。そこから使用中のドメインを勝手に第三者が作成した他レジストラのアカウントへ移管させたとします。この場合、仮にあなたが正規の所有者だとしても、公的な身分証を提出できないと、レジストラ側にとっては、この方も第三者であっても本人と認めることができません。
またこの場合、普段使いのメールアドレスであれば移管を拒否することもできますが、捨てアドで登録している場合は、移管メールが受信しているにも関わらず、それに気づかずに放置されます。ドメインの移管に関しては、多くのレジストラでおよそ1-2週間の経過で自動的に移管が承認されます。そうなると、悪意のある第三者が勝手にドメインを運用できてしまいます。
公的書類の提出を求められることもある
また、ICANNから本人確認の書類を提出を求められる事があります。この場合、名前だけでなく住所や電話番号とメールアドレスの有効性の書類確認も求められます。もちろん、電話番号もアクティブなものでないといけません。住所も公的機関発行のものが求められます。
当然、ウソ・デタラメの情報であれば、提出できなく、レジストラ側から問答無用でロックされてしまい、使用はもちろんのこと移管さえできません。レジストラによっては、提出を求められた段階からドメインの使用制限がかかります。この間は正しくWEBサイトを表示させたりメールを受信できたりできません。正しい情報を公的な書類とともに提出できない限り、この使用制限は解除されません。
レジストラ側から使用制限をかけることもできる
正確性のない情報を登録していると、このユーザーは規約を違反してるため、レジストラ側からドメインの使用制限をかけることもできます。もちろん、事前通達もなく可能です。こうなると、WEBサイトは表示できなくなり、メール等すべての機能が完全にストップします。
【参考】お名前.com:【ドメイン】Whois情報を虚偽情報で登録しての運用は可能?
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